以下は,3×3の移動平均による平滑化を行う際に使用する係数ウィンドウである.平滑化を行うことで,画像にぼけたような効果を与えることができる.
原画像中の座標位置(x, y)にある画素値を I(x, y)とし,上記の係数行列 の要素 c(i, j) を用いて i = -1~+1, j = -1~+1について積和演算を行うと,ぼかし処理後の画素値 I'(x, y)が得られる.
I'(x, y) = Σ Σ I(x+i, y+j) * c(i, j)
これは,画素 I(x, y) とその近傍の画素の平均値を求めることと等しい.
ここでは,線形補間法について説明する.線形補間法では,下図に示すように,原画像上の画素を1画素おき,1ラインおきに配置し,その間の画素を,近傍画素からの線形補間により求めることで,拡大画像を得る.
x = (a+b)/2
y = (a+b+c+d)/4
小数点以下の値の扱いに注意すること.
画像を反時計回りにθ回転させる式は以下のようになる.
X = x cosθ+y sinθ
Y = -x sinθ+y cosθ
x,y は回転前の座標,X,Yは回転後の座標である.
逆変換式は以下のようになる.
x = X cosθ-Y sinθ
y = X sinθ+Y cosθ
回転の中心をどうとるか,よく考えて実装すること.